Amazon の売れ筋ランキングで7週連続1位「起業の科学~スタートアップサイエンス」から読み解く、90%の失敗を潰すポイント

Amazon の売れ筋ランキングで7週連続1位「起業の科学~スタートアップサイエンス」から読み解く、90%の失敗を潰すポイント

Amazon の売れ筋ランキングで7週連続1位「起業の科学~スタートアップサイエンス」から読み解く、90%の失敗を潰すポイント

スタートアップをやっている人ならば、リーンスタートアップを知らない人はいないと思います。

しかし、実際にリーンスタートアップを意識してできている人たちは少ないのではないでしょうか。しっかりとした理解が、今のスタートアップをよりクリエイティブかつ無駄のないものにします。今回は、「起業の科学」から失敗するパターンとそうならないための方法を見ていきましょう。

 

思い込みから始まる失敗のパターン

田所氏が言う「多くのスタートアップが陥る失敗」はこうだ。

自分の知らないことをインタビューシナリオに反映させ「自分が認識している課題は他の人にも同様に認識されている課題である」、「こういうプロダクトがあったら良いよね?」と思い込み、とりあえずプロダクトをローンチして、ブログのPVが伸びたなど見たいものを計測する──。“何かやっているつもり症候群”や“俺たちはスタートアップ症候群”ということだ。

 

スタートアップは、前に進んでいる感、やっている感がないと不安なんですよ。Facebookのファンが増えても、ブログのPVが上がっても、サービスの定着率は低いまま。売り上げはほぼゼロ。学習にフォーカスしないと思い込みが更に強化されていくが、実際には何も学んでおらず、前に進んでいない。一生懸命やっているだけだと正当化されない。

 

仮説→ヒアリング→検証のループでリスクを抑える

その“失敗のループ”への対策として田所氏が提唱するのは「仮説構築→ヒアリング(一次情報)→仮説検証」というもの。個別に見てみよう。

まず「仮説構築」。ユーザーの現状のプロセスを洗い出し、プロセスの中で痛みのある課題がどこにあるかの仮説を立てる。そして、現状の課題に対する代替ソリューションがあるとしたら、そのソリューションの不満、不便を知ることだ。「3日間調べればわかること。仮説構築というのはデスクトップでできる」と田所氏は言う。まさにビズジン読者にはお馴染みの「ジョブ理論」的なアプローチだ。

続いて「ヒアリング」。できるだけ多くの「一次情報」を集めることだ。

「とりあえず20人にヒアリングして、5人ぐらい聞くとパターンが決まってくる」と田所氏は述べる。テラモーターズ代表取締役の徳重徹氏がドローン事業に参入する際に、世界中のドローン事業をやっている経営者のほとんどに会ったことを例として、一次情報を集める重要性を語る。ファウンダー自らユーザーインタビューを行うことを推奨した。

そして「仮説検証」。「優秀な医者になるということ」を例に挙げ説明してくれた。

例えば、「頭が痛い」という患者に対して、「頭痛薬」を処方する医者の振る舞いではなく、なぜ頭が痛いのかを分析するのが優秀な医者だ。そうすると、「寝不足」→「ストレス」→「子育てと仕事の両立のプレッシャー」というところまでたどり着き、「ベビーシッター」という適切なソリューションを与えることができる。このように、ユーザーの本当の不満は何か、不満を引き起こしている要因は何か、とユーザーの声を体系的に分析するの

 

ファンダーは“カスタマー目線”でストーリーを語り、創業チームで“学び”を最大化させる

起業家のピーター・ティール氏の「世の中にはまだ顕在化されていない秘密が沢山ある。未来の世界を作っていくのは秘密を顕在化した起業家である」という言葉を引用しつつ、田所氏は「創業者に必要な力はカスタマー目線でストーリーを語ることができること」と述べた。

仮説検証とヒアリングを繰り返す。そして、できれば一人でやるのではなく、スタートアップの創業メンバー全員でやることを田所氏は薦める。「最初の10人が運命決めると思うし、10人全員の学びがその後を決める。学びを最大化させる。スタートアップは機能によって組織を分断しないことが最大の競争優位性だ」と話す。

「仮説構築→ヒアリング→仮説検証」というプロセスを最初の1ヶ月とことんやりきることで、「無知の無知から無知の知、知の知が増えて行く」。「学習にフォーカスすること。スタートアップの強みはそこしかないかなと思う」と田所氏は強調する。

 

 


起業の科学〜スタートアップサイエンス

 

記事カテゴリの最新記事